花と料理に込めた、迎える心

今年も無事に、家族そろってお正月を迎えることができました。
玄関と床の間には、心を込めて生けた花を飾り、家の中に新しい年の空気がふわりと広がっています。
花を生ける時間は、私にとって一年の始まりを静かに整える大切な儀式のようなものです。
枝ぶりを眺めながら、どんな一年にしたいか、どんな気持ちで過ごしたいかを自然と考える時間でもあります。

今年は、松の凛とした姿と、南天の赤い実の力強さを中心に選びました。
松は「不老長寿」、南天は「難を転ずる」。
昔から伝わる意味を思い浮かべながら生けていると、自然と背筋が伸びていきます。
床の間に飾った瞬間、空気がすっと澄んだように感じられ、家全体が新しい年を迎える準備が整ったように思えました。

そして、お正月といえば、やはりおせち料理。
今年も、家族の顔を思い浮かべながら、ひとつひとつ手作りしました。

黒豆は、ふっくらと艶よく仕上がるように、時間をかけてゆっくりと煮含めました。
車エビには竹串を刺し、背が曲がらないよう丁寧に下ごしらえをして、味付けはエビ本来の旨みがしっかりと引き立つように整えています。
そして、わが家のお雑煮は、毎年変わらず“大きなどんぶりにたっぷり”が定番。
湯気の向こうに家族の笑顔が浮かぶような、そんな温かい一杯です。

台所に立ちながら、家族の「これ好き」「今年も美味しいね」という声を思い出すと、自然と手が動きます。
料理を作るという行為そのものが、私にとっては“家族を迎える準備”であり、“感謝を形にする時間”なのだと、年々強く感じるようになりました。

おせちを並べ終えた食卓を眺めると、そこには一年の節目を祝う静かな華やかさがありました。
家族が席につき、ひとつひとつの料理を味わいながら笑顔を交わす瞬間は、何度迎えても胸が温かくなります。
「今年も一緒に迎えられた」
その事実だけで、心の奥がじんわりと満たされていきます。

当たり前のようで、当たり前ではないこの時間。
家族が元気で、同じ場所で、同じ食卓を囲めることは、決して永遠に続くものではありません。
だからこそ、こうして新しい年を共に迎えられたことに、あらためて深い感謝の気持ちが湧いてきます。

お正月の朝は、いつもより少しゆっくりと時間が流れます。
窓から差し込む柔らかな光、温かいお茶の湯気、家族の穏やかな声。
そのすべてが、私にとって一年の始まりを祝う大切な風景です。
慌ただしい日々の中では見落としてしまいそうな小さな幸せが、この日はひとつひとつ鮮やかに浮かび上がってきます。

今年は、どんな一年になるのでしょうか。
仕事でも、暮らしでも、新しい挑戦や変化が待っているかもしれません。
それでも、どんな日々であっても、今日のこの気持ちを忘れずにいたいと思います。
家族と過ごす時間を大切にし、日々の暮らしを丁寧に整えながら、一歩ずつ進んでいきたい。
そんな静かな決意を胸に、新しい年を迎えました。

玄関の花は、今日も凛とした姿で佇んでいます。
その姿を見るたびに、心がすっと整い、また頑張ろうという気持ちが湧いてきます。
花もおせちも、そして家族の笑顔も、私にとっては新しい一年を照らしてくれる灯りのような存在です。

皆さまにとっても、穏やかで実りある一年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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